ヨコハマの青い夜景ー献杯の詩ー /服部 剛
細長いのっぽビルの
1階から23階へ
光のエレベーターは昇りゆく
23階から1階へ
光のエレベーターは下りゆく
祈りとは
両手をそっと重ね
天と地をつなぐ交信である――
今日は、美しい歌姫の月命日。
在りし日の歌姫が嗜(たしな)んでいた
赤ワインのグラスを片手に、僕は
本の写真やCDの円盤に納まった
貴女(あなた)を偲びつつ・・・
窓外の観覧車に点滅する光の秒針に目を細め
赤ら顔で、7階のBarからみなとみらいの
青い夜景を観ている――
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