野良犬の日々/済谷川蛍
取ることは出来ず、繰り越しで月曜になる。この仕組みのせいで僕は財布が空っぽになることが多く、ネカフェの代金が足りない時は野宿をした。帰るとこがなかった。二十三時から六時までの間はナイトパックで五時間九百八十円だった。ただしシャワーつきは千六百八十円。何にしても睡眠時間は5時間未満だ。給与は、四日か三日働くごとにもらっていた。一日ごとにもらわなかったのはサインなどの手間がめんどくさく、事務員と話すのがめんどくさかったからだ。一度に受け取る給与は三万円ほどだった。僕は日雇い派遣の仕事を始めた頃、普通に居酒屋で飲み食いしたり、スパワールドに泊まってマッサージしたりして親に五万円借金していた。だから三万円
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