花々/
多紀
とても綺麗な青空だ
とても自分が
無価値な気がして
黒い塊が胸いっぱい
それでも
この花束を
君に この花束を
エッフェル塔に登った
風船で花を飛ばした
君にこの花々が
届きますよう
輪になって
鳥になって
砂になって
僕は
会えない気がする もう
こんかいは もう
だからこの花が
君を守りますよう
星になって
水になって
人になって
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