節分/
小川 葉
豆まきをして鬼を追いかけているうちに
私は鬼に追いかけられていた
どこまで行っても鬼は終わらない
だから私は追いかけて
追いかけられながら
ひとつの時代を走りぬけることにした
そのことに気がついたのは
人が鬼であることを知ってから
それでも私は人として
みずからの鬼を悪しきものとして
豆で排除しようとする
その武器を食べ
今は幸せであることにする
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