【HHM参加作品】エロい詩(感想文と妄らな空想)/木屋 亞万
 
る。短いので全文引用する。


まつくろけの猫が二疋
なやましいよるの家根のうへで
ぴんとたてた尻尾のさきから
糸のやうなみかづきがかすんでゐる。
『おわあ、こんばんは』
『おわあ、こんばんは』
『おぎやあ、おぎやあ、おぎやあ』
『おわああ、ここの家の主人は病気です

(萩原朔太郎『詩集〈月に吠える〉全篇』  http://www.aozora.gr.jp/cards/000067/files/859_21656.html ) 

 専門家の解説や読解を聞いたことがないけれど、私はこの詩にもエロさを感じる。(詩じゃなくてお前がエロいんじゃないかと言われれば苦笑い
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