ある夢のお話し(エッセイ)/Lucy
 


先におことわりしておきますが、これは夢の話です。
夢に見た出来事なのに、本当にあったことのように胸に刺さって、忘れられないような夢を、時には見ることがあるでしょう。
特に寝覚めの一瞬前に見たような、途中のいいところで夢だと気づいてしまい、心残りなまま現実世界に引き戻されてしまったような、そんな体験は誰にもあるのではないでしょうか・・。

私の夢はこんなふうに始まります。
昔、アート好きの友人に誘われて、街の小さなギャラリーを借り、工作展のようなものを開催したことがありました。
「灯り展」というタイトルで、羊毛や和紙やガラス、陶器、紙粘土、発泡スチロールなどさまざま素材を使って、
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