【HHM参加作品】端麗に折りたたまれた見事な生活/るるりら
 
鮮やかに浮かんだのだった。
書き手である山人氏は この詩は 日本の情景だとは言ってはいない。それどころか 次の行では ミントの香を漂わせている。

わたしの脳裏に浮かんだものは、日本家屋のソレであり、その映像は とても具体的だ。その家屋には 周り廊下があり、そのぐるりをガラスが取り囲んでいる。廊下の内側には障子のはられた襖が見える。ガラス戸をはずせば おそらく 家屋はハーモニカのように ずずやかな風を家のすみずみまで運ぶであろう。
端麗に折りたたまれた見事な生活とは、日本の家屋の在り様や 日本古来の着物が折りたたまれて収納しやすい形状であること。それから 折り紙などに主張されるように
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