まど・みちおに関する短い散文/……とある蛙
 
の事実を触れることも驚きです。
 また、同時にまどさんは基本的に人間と生き物を区別せずに命を大事にする気持ちに変わりはなかったとも言っています。
 非難されてもしょうがないというスタンスで自分のいたり無さを告白しているのだと思います。
 終戦当時の戦争に協力した多くの詩人と呼ばれる人たちがどれだけ自分を精算したのでしょうか、それを考えるにつけても胸が痛みます。

 しかし、彼は戦後、冒頭に引用したような詩などすばらしい詩を多数発表しており、また日本人の財産になるような素晴らしい童謡をたくさん書いております。そして、一〇〇歳を超えてまだ存命されていることを私は大変嬉しく思っております。

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