まど・みちおに関する短い散文/……とある蛙
 
いは「やぎさんゆうびん」の作詩者と言うだけでなく、詩も書いていると言うことはこの歌を木下牧子作曲の歌で知って初めて気づかされました。
 その後、自分自身が詩を書き始め吉野弘のエッセイ集「酔生夢詩」の中で「まど・みちお全詩集の刊行に寄せて」という一文でまどみちおと言う人が戦争に深く傷ついていたのだと言うことを知らされました。

 まど・みちおの師は北原白秋とされています(そんなに深い関わりがあるわけではないと思いますが)。白秋はご存じかと思いますが「少国民にささぐ」等戦争協力詩を積極的に書いたことでも知られています。まどさんは吉野弘さんによると二編ほど戦争協力詩を書いたとされています。そのあた
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