まど・みちおに関する短い散文/……とある蛙
 
        心一つになって
          軽々 飛んでいくのです
  
(第二詩集「まめつぶうた」より)
                               
 この詩は信長貴富、木下牧子、松下耕など現代を代表する合唱曲の作曲家が曲を付けております。総じて優しいメロディーであって、歌詞と相俟って歌を歌う者なら全て(つまり人間のほとんど)実感できるすばらしさ感動を伝えてくれます。
  しかし、この詩はメロディーと必然的に結びつくことはありません。それでも十分鑑賞に堪えるものであり、且つ深い感動を読み手に与える得る詩です。
 まど・みちおは「ぞうさん」あるいは
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