クラゲが渚で歌いだす/
 

そもそもさ、メトロの夢は映画を見過ぎた車掌のショーだ
ホームに横たわる少年少女がいただろう?
夜は木で鼻をくくる
結ってもほどける指を切る
クラゲが渚で歌いだす
神話になったアクアリウム

キミが来る街の交差点で見つけた鍵の色はピンク
路地裏が言うにはブドウは月の味に似てる
明日は手のひらを返す
身体を脱いだらエンディング
カエルがおどけて雨降らす
煙を吐いて鍵をかける

けれどもさ、ローマの夢は袖すり合うぼくらのウソさ
窓を叩き割る少年少女がいただろう?
キミはパレードに消える
便りがないのは良い知らせ
クジラは丘の上で眠る
真珠を飲んで灯りを消す


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