1/15/はるな
 
閉じ込められ、腐ってゆく。

せつないんだ・・それに疲れている、苦痛なんだ
もっと上手に息継ぎをする方法があると思った。けれど、望むものがたとえ術であっても贅沢と詰られるのを恐れている。何もかもが消えないんだ。それなのに多くのことを覚えていられない。時間は相変わらず左右にちらばっているし。いちどでもいい、あなたの世界をみてみたい。そして、わたしの世界がそれほど異常ではないんだということを―あるいはどの世界もそれなりに異常なんだということを知りたい。疲れた。わからない、と言われて悲しむことに疲れてしまった。知っている。わたしはべつに、理解を望まれていない。どの瓶にも水はすでに満ちている。悲しい。せつないんだ。なぜみんな空き瓶を見つけようとしないんだろう?
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