風俗考 青春の部/salco
ピークを以て着用のアウトラインとするのか。
理由は勿論「かっけー」からなのだろうが、前提として言えるのはまず、少なくとも脱げるのを食い止めるのに片手を取られる非合
理を考えていない。即ちこいつらは、喧嘩を想定内に置いて歩いてはいない男子である、と言うことができる。同様に、何らかの状況
下でのズラかりを予定する必要もない連中なのだ、とも言えるのである。
示威で実戦を惹起に躍起なオラオラ系は、アホっぽくてもウエストラインは腰骨である。もっとアホを地で行くヤンキーも、不測の
事態に備えてベルトの穴は境界内に設定している。
すると半ケツ連中というのは、傍らをモソモソ歩く中年サラリーマンに等しい乳牛的心理状態に在り、警官にもヤクザにもジャニー
ズファンにも相手ディフェンダーにも追われぬ生活の中で、この線上にこそひそやかなスリルを求めているのだ。という考察が演繹的
に残るのである。
ずり落ちそうだけれどもずり落ちはしない…………。ちっちぇー!
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