ないものねだり/
ala
子供の様に、無邪気に人を傷つけられるなら
私はきっと幸せでいられた
大人の様に、上手に言葉を使うことが出来たなら
私はあなたの傍にいられた
中途半端な私は、青年期の途中に足を垂らし
身体を横たえたまま、あなたの残り香を胸に取り込むばかり
子供の様に、頼りなければ
温かな手が、私を抱き上げてくれるのに
大人の様に、コロンが似合うなら
温かなベッドで、朝を迎えられるのに
中途半端な私は、今日も貴方の後姿を見送るばかり。
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