driving alone/大覚アキラ
れは、むしろ自意識や感傷とはもっとも遠くにある行為。
そしてもちろん、意味なんかない。
数時間ただ走り続けたら、どこか辺鄙な場所にある自動販売機とトイレしかないような名前も知らないPAで車を停める。誰もいないだだっ広い駐車場のど真ん中でタバコを一本吸ったら、それでおしまい。
次の出口で高速を降りて、Uターンして手近な入口から再び高速へ。家に着くころには東の空が紫色の光に染まり始めている。
あとは、ベッドにもぐりこんで眠るだけ。
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