歩き続けること。/元親 ミッド
上を見て、下を見て、前を見る。
右を見て、左を見て、後ろを見る。
天を仰ぎ、その空のcolorが沁みる。
鮮烈なる青、又は紫、あるいは朱。
ぼんやりとした灰色、または薄い青。
それは、風の色なんだけど
その時々の、己の心でもあるのだ。
そうして、その空に何を見るのか。
理想や、夢を思い描いたその瞬間
ぐっと、現実に引き戻されて
今度は、足元に視線を落とす。
足元も、やはりその日、その日で違っていて
ぬかるんで足が抜けなくなったり、
砂浜のようにずっしりと重かったり、
たまに歩きやすい芝生だったりもす
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