ひとつのゆず/石田とわ
 



      あなたが浸る湯船にうかぶ
      ひとつのゆずになりたいと
      からだの芯まで温めて
      すこやかなれと
      やすらかなれと
      わたしの香りで包み込み
      湯上がりまでも
      わたしを纏うてほしいと願う
           






     
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