私と空/吉澤 未来
 
私は

空に浮かぶあの太陽が輝くのを見て言葉をはく
言葉から自由になる私がいる

自由になる私もいれば
言葉は私を自由にしているとも

そうではなくて

私を思いから解き放つこの言葉は
「私ではない」遠くにある自由なのかもしれない

私は誤解されつづけ

言葉によって私であるとき
沈黙だけが私にとって
頼りなのだ

空を見つめる



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