聖夜 /服部 剛
 
窓のすき間から風は吹き 
グラスの筒に包まれた 
ぼやけた蝋燭の灯は 
世を去ったあなたの魂となり
赤々と燃えています 

なにかを囁いているように―
あの日の歌の調べのように―
躍動している舞踏のように― 

人の心の燭台にともる 
遥かな国のひかり 

今宵も蝋燭の灯は、ゆれる 







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