消灯の刻 /
服部 剛
深夜のベッドに横たわり
スタンドの灯の下には
無数の塵が舞っていた
日中は見えないものも
照らされて姿を現すように
静まり返った街の夜空に
無数の(見えないもの)は
今宵もゆきかっている
ストーブの稼動する音が響く
冬の部屋で
私は無限に思いを馳せて
スタンドにふれ、灯を消した
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