ぼくは立派なあほでありたいが/すみたに
 
づかいは正直なところ、今でも変わらない。これがあほでなくてなんだろう。成長もない。そもそものあほを直せない。だからぼくはせめて立派なあほでありたい。
 贈り物も褒め言葉も裏ばかり感じ、誕生日プレゼントはどうかサンタクロースから贈られたものであってほしいと思っていた。サンタクロースからのプレゼントは純粋に無条件な贈与と思っていたのだ。
 感謝すること、感謝への共感の欠如と謝ることへの慢性的な感覚に囚われていた。
 それで高校の時とあるきっかけで、心理カウンセラーと話すことがあった。それは突発的な自殺企図であった。ぼくはずっとあほで、ずっと一人であると勘違いしていた。孤独には違いない。でもそれで
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