携帯電話/十二支蝶
 
大きく部屋をすいこんでいても あつく灯りをすいこんでいても
同じ壁をみている うわの空の涎が恋しい 壁が恋しい

どくの厚い 雨の冷たい 刺さる一瞬が
よこにいる声に積もるように
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