あずきの恋人 (連載?)/たま
 
から、学校がはじまると朝はたいへんなの。

 おばあちゃんはNHKのお昼のニュースをみていた。
「ねぇ、おかあさーん、もう、いかなくっちゃあ!」
「だいじょうぶよぉー。もうすぐだからぁ。」
 わたしは玄関でおかあさんを待っていた。おかあさんはまだ二階からおりてこない。
 ばた・ばた・ばた……、って、
スリッパの音がしてやっとおりてきたみたい。
「じゃあ、おばあちゃん、あずきとでかけるからなにかあったら、わたしのケイタイに電話してちょうだいね。」
「はい、はい。承知してますよ。行ってらっしゃい。」
 十二時十分……。やっと、玄関をでることができた。朝から、おかあさんの手伝いをして
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