【 色・いろ 】/
泡沫恋歌
空を切り裂く
稲妻のような
赫い時を駆け抜けて
蒼く険しい道を
手探りで辿ってきた
背中には黒い影法師が
張り付いていた
コンクリートの孤独が
骨を溶かしていく
そして今は
萎れた碧の心
ひたすら豊穣の雨を待つ
2012/12/18
戻る
編
削
Point
(9)