静かに、なるべく静かに(アスパラガスさん讃1)/渡邉建志
 
からたった3で改行されるそのすがたや、リズム、
そのあとに7-5リズムが列なる
そのあとにもうひとつ5-7、そしてまた、スペース、4。
そしてまた7-5、それから5-7(8)とくるかと思ったらそこにスペースがあるので、
「捨てているふたり」と8のリズムになれない。
こう解剖したって、何が見えるわけでもないのかもしれないけれど、
詩人の詩を読んでいると、このスペースの多用と、
放り投げられてしまうリズムないし名詞が
かの浮遊感を生み出しているような気がしてならない。

わたしとかれのオレンジジュース、なのだろうか。
それが揺れるのを見ているのは誰だろうか。
わたしとかれだろう
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