静かに、なるべく静かに(アスパラガスさん讃1)/渡邉建志
雰囲気のなかでふとどっきりするような口語を詩に混ぜるよね、
たとえば、下の「でかい」窓とか、この「モンキー」とか。(借りました)
そうだね、と思う。
モンキーをひとり、と呼んでいるのは、このモンキーはたそがれているからで、
反省だけでなく青春だって猿にもできるのだ。
文は多義的になってきて、繋がりは複数の可能性を孕み始め、
見者としての詩人はそれを整理しようとはしていないかのようだ。
わたしと
かれの
オレンジジュースが揺れるのを
ぱらぱらと指でめくって 見ている
ページのなかの人になり
水分を捨てている ふたり
4、それから
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