静かに、なるべく静かに(アスパラガスさん讃1)/渡邉建志
 
だと思います。
レストランは渇くのに、ガラス窓は解けない、という
この、固体性、液体性、気体性の、対比。のみならず、その、なぞは、解けていない。

ガラス窓は、ふたりが見ているスクリーンでもある。
(そして、それもいまだ(・・・)解けていない。)



海がオレンジ色に染まって
ふたりはそっちに見とれていた
心中したというの
このでかい窓の向こうで

向こうで
青春しているの



ふたりは、やはり、心中したという「気持ち」で、
実際心中することはなく、ただ、その時間に止まっている。
映画が、一瞬を垂直に永遠に拡げてしまうように。
こので
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