あずきの恋人 (連載?)/たま
」
「うん、わかった……。」
お昼ごはんを食べたばかりだった。おばあちゃんはお昼ごはんいらないといって、寝ていたから、おかしいなって思ってたけれど……。だいじょうぶかなぁ、おばあちゃん。
ばた、ばた、ばた……、って。
おかあさんと階段をおりた。おばあちゃんはもう、おもての車のなかにいるみたい。おかあさんは靴をはいてあわてて玄関をでていったと思ったら、すぐにもどってきた。
「どうしたの? おかあさん。」
「あずき、車のカギとってちょうだい。冷蔵庫のよこにあるから……。」
おかあさんはあわてん坊だから、わたしが付いていったほうがいいかもしれない。車の運転もヘタだし……。
「おか
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