趣味について、または詩について/まーつん
ろう?
熱?
当たっているかもしれないが、抽象的すぎて、何のことやらだ。
では、熱をもたらすものは何か。
火か。
では、私たちが内に抱えている火とは、なんなのだろう。かつて若き日のわが手が綴る言葉に温もりを与えていた、その熱源はどこにあるのだろうか。
知識ではなさそうだ。知識とは積み木のようなもの。僕が探り当てたいのは、それを積み上げようとする指先の正体だ。
思考か。でも、思考とは、ギアボックスのようなもの。僕が探り当てたいのは、それを駆動させる力の正体だ。
感情か。そう、たぶんそれだ。僕という存在の根っこから最初に伸びている茎-それは喜び、
[次のページ]
戻る 編 削 Point(8)