窓辺のシクラメン。/
元親 ミッド
さようなら
かわいいひとよ
さようなら
さようなら。
あたたかな
秋の昼下がり。
日の光あふれる窓際は
いつも
あなたが座っていた
あなたのお気に入りの
場所だったね。
白いカーテンがふわり
風にやさしく揺れれば
かすかにあなたの匂いがした。
あなたはそこで
ウトウトとまどろんだり
難しそうな本を読んでいたり
時々ギター片手に
唄もうたったりしたっけ。
それはやさしい
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