はつゆき/
そらの珊瑚
空から落ちてくるものたちで
世界が成り立つとしたならば
わたしたちはみな一部なのだ
遠い昔
かたわれを探し歩いた
海に続くこの道に
冷たい魂が落ちてくる
やっと逢えたと思ったら
わたしのてのひらの中で
君は静かに溶けてみせた
永遠(とわ)という羽(じかん)が
気まぐれに連れてきた
ほんのつかのまの邂逅
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