沈黙に/
動坂昇
た。私は彼女の書いた詩をすべて愛していました。いま、私は、悲しみよりももっと深い感情を自らの内に感じています。けれどもその感情をどう表現すればよいのか私にはわかりません。
だから「私は詩人ではありません。」私に今できることはただあの有名な詩行を引用することだけです。
「私は涙を流す幼子にすぎません。/ほら、私はただ〈沈黙〉にささげるべき涙の他には何も持っていないのです。」――セルジョ・コラッツィーニ
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