日々の設問/
服部 剛
日々の職場で、ある日
宿題が、天からふってきた
不器用な僕が
眉間に皺を寄せる
難解な教科書の、設問
この小さい両手の皿から
今にもあふれそうな
こぼれそうな、なにものか
僕は、みつけねばならない
日々の設問を解く、あの鍵を
今はもうすっかり薄茶けた
教科書を机上に置いて
開いた頁の
「 問x(エックス) 」
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