隙間/たまごボーロ
 
何の変哲もない毎日は心を鈍くさせるには十分で、感じた物事のザラザラとして無機質な部分を際立たせる。

無味乾燥としたこの部屋の空間に、
いったい君の何があるだろう。

無感動な日々の起承転結は、ドラマチックな演出は一切なく、淡々として冷淡だ。

いつか、その愛想笑いも使いこなせるようになって、当たり障りのない毎日を過ごすのだろう。

殺されてるのは君の心、殺しているのは君自身。
そこに、いったい君の何があるだろう。

自分探しと言う言葉に惹かれているのは何故なんだ。
卵からヒナが出てくるように、本当の自分がいると本気で考えているのか。
その先に、いったい君の何があるだろう。

君が逃げ続けたその先に、いったい君の何があるだろう。

そこに君の何があるだろう。

君にいったい何があるだろう。







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