FinAgains/月乃助
 
杉の皮のあじを想う

凍てつく夜
杉の森のなかに ひとり
涙を目にため 
夜の静寂に 耐えるおまえは、
冬を 生を越す 力をやどしている

雪のうえに
足あとをならべ
私は、その力をほんの少し
わけてもらう


                            Fin





戻る   Point(7)