FinAgains/
月乃助
杉の皮のあじを想う
凍てつく夜
杉の森のなかに ひとり
涙を目にため
夜の静寂に 耐えるおまえは、
冬を 生を越す 力をやどしている
雪のうえに
足あとをならべ
私は、その力をほんの少し
わけてもらう
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