約束の歌/千波 一也
 


見上げる星よ、きみであれ

痛ましいほどに
疑いようもなく
きみであれ



忘れてくれるな、
燃え盛る目を

忘れてくれるな、
恥じ入る肩を



かろうじての言葉が
きみだった

誰をも
けっして裏切らない
すべてだった



命懸けで
信じていられたか、

いまでもきみは



遠く、はるかな一等星よ
きみであれ

届かなくても
呼べる名であれ

この胸にあれ




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