小さな面倒くさい。/元親 ミッド
ある日
小さな「面倒くさい」と出くわして
何気に後回しにしてしまう。
だけども、後回しにしたことで
視界の隅に追いやっただけのつもりが
いつしか視界の外にはみ出てしまっていて
すっかりそんなこと
忘れてしまっていたりした。
ある日、後回しにしてしまっていた
「面倒くさい」と再会するに至り
思わず「しまった」と後悔する。
後回しにしていた「面倒くさい」は
最初のときよりも
もっと、もっと大きな「面倒くさい」に
なってしまっていた。
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