小さな面倒くさい。/元親 ミッド
 
ある日

小さな「面倒くさい」と出くわして

何気に後回しにしてしまう。





だけども、後回しにしたことで

視界の隅に追いやっただけのつもりが

いつしか視界の外にはみ出てしまっていて

すっかりそんなこと

忘れてしまっていたりした。





ある日、後回しにしてしまっていた

「面倒くさい」と再会するに至り

思わず「しまった」と後悔する。





後回しにしていた「面倒くさい」は

最初のときよりも

もっと、もっと大きな「面倒くさい」に

なってしまっていた。


[次のページ]
戻る   Point(3)