南房総ポエトリカル・アンソロジー その2/あおば
公園はよく知られており、えたりおうという感じで車を発車させる。しかし、よく客は運ぶが、中に入ったことはないとのこと。紺屋の白袴、地元の人ほど関心を示さないようだが、クルマはすぐに広々とした田圃を突っ切った小道をゆく。よい眺めに歩いていきたくなったが、運転手さん、今どき歩いて行ったら着く頃には汗でぐしゃぐしゃになりますよと言う。20分ほど前にはラジオで梅雨明け宣言を聞いたとも言う。なるほど空も明るすぎるほど明るく拡がっている。梅雨明けと聞いた途端暑さを感じて、窓を開けて好いですかと尋ねたところ、好いけど今冷房中ですと返事。再び大通りに出て曲がったところがローズマリー公園だった。エアコンが効く前に到着
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