赤い靴のロンド/愛心
 

あたしの肌を 裂いて きらきら
滴る雫の赤が 好きなの

夜の公園 ひとりの男
シャッター音と 目障りな影
人は嫌いよ 男はもっとね

わざとらしく 歌ってみせるの

彼のレンズが あたしを覗いて
あたしの足元を見つめて笑う

知らないの その筈だったのに
彼はあたしの手を取った

昔々あるところに 赤い靴を履いた少女と

ふれる はなれる あたしじゃない熱
いつもと違う 夜なんて どうして
初めてなの こんな感情

真っ赤な靴よ 教えて ワン・ツー
夜に映える 赤い靴
あたしの目に写る 彼の夜色
幸せそうな眼 何故なの


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