眠れないパンジー/たま
すから、もう毎日の仕事になります。
ある年、ビオラを植え付けました。ビオラはパンジーにそっくりだけど、ひとまわりちいさい花です。それがまたいっぱい咲くのです。おまけに花がちいさいから花柄摘みは相当な根性がいります。さすがのぼくもビオラは三年ほどでやめました。
そんなわけで我が家のパンジーは六月になっても花を見ることができるのですが、これはもう、パンジーにとっては迷惑としか言いようがないでしょう。パンジーは春が来たらさっさと種を宿して眠りたいはずですから。
あ、そうそう・・。
なぜ、こんな散文ができたかというと、山人さんの散文「熊の餌について」を拝読したからです。人は「植物にとっての危機感」を利用することで、花を咲かせたり、実を収穫したりするのですが、植物にとっては迷惑な話しかもしれません。
そんな気がして、我が家のパンジーにひと言謝っておこうと思うのです。
パンジーさん、ごめんなさい。
今年もよろしくね・・。
山人さん、ありがとうございました。
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