たくさんの・かれた・ちょうが/北野つづみ
たくさんの・かれた・ちょうが・おうだんほどうを・わたってゆく・
ように・みえる。
あすふぁるとにひかれた・しろいせんのうえに・とまった・と想ったら
すぐに・また・いちどきにとびたってゆく。
かぜは・はいて・すって・またはいて・すって。
まるで・いのちがあるもののように・想えるわ。
かみのけがくしゃくしゃになって・
うわぎがひっぱられ・あしどりがおもく・なっても・
かぜが・わたしに・おこっている・わけじゃないのよ・きっと。
どんなにあらあらしく・てあらく・あつかわれても・
ただの・かぜ・のつよいひ・にしかすぎないのだもの。
すべての・ものの・おもてだつ・ところから・
いつも・くみだしたい・
なかみ。
それに・どんなねうちが・あるの。
…さがさなくていい。
かぜはかぜのままで・ふいて・いきたい・あなたの・わたしの・
きもちをのせないで。
おちばは・おとをたてたい・からからと・かわいたおとを・
ごせんふの・どこにも・しるさないままに。
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