Scheisse!/itaintme83
 
「瞼の上に何ペニー載せようがあの世は明るくならない」
あの人は言っていた
僕は今瞼の上に眠気を載せてこれを書いている
題名なぞクソ食らえだ
僕は僕のやりたいようにやるだけだ
もっとも現状ではそれすらもできないでいるのだが

「あの頃はよかった」なんて聞くと怖気が走る
あんたは今を否定するのかい?
ありとあらゆるものが生まれ死んでいくこの今という現象を
あんたは否定するのかい?
あるいはそれもありなのかもしれない
あんたがそっちの道を選ぶなら、僕はこっちにするよ

真綿でゆっくりと締められていく意識
意味を持たなくなる音楽
境界線すら曖昧になった視界
僕が触っている
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