10/31/はるな
 
注意深く生活したとしても、それらは、よけられるものではないのだということも、ここ八年間の経験から得たものだ。

(どんなに注意深く生活したとしても、それらを避けることはできない。)

このあいだ久しぶりに父と二人で過ごした(母は友人たちと旅行へ行ってしまった)。
わたしはたぶん重度のファザーコンプレックスで、父と二人でいるときだけの自分を持っている。なんとなく泣きそうで、本当のことばかりをしゃべってしまいたい自分だ。けれどどこかで弱みを見せるわけにはいかないと思っている(、ということのすべてを悟られていると思いながらもその姿勢を崩すわけにはいかない)。
父はとても頭が良く、ただしい言葉
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