夢を描く/MOJO
 
 私が文章を書くようになったきっかけは、夢を描写することであった。
 人は、一日に八時間眠るとして、人生の三分の一を眠って過ごすわけだが、その眠っている間、大抵は夢を見る。私の場合、
「ああ、面白い夢をみたな」
 と思っても、朝、起きて数分たつと、その内容がぼんやりしてしまい、数時間経つと、キレイさっぱり忘れてしまう。
 また、不思議なもので、放心している時など、なんの前ぶれもなく、数年前に見た夢が鮮明に甦ってくることがある。あれはちょっと怖い。
 ともあれ夢とは、まごうことなき、私のもうひとつの人生である。消滅させてしまうのは、もったいない。
 パソコンが部屋に来た頃、私は眠る前に、
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