遺伝/浩一
 
いつか必ず
どこかの見知らぬ曲がり角で
おまえはコケる

鼻血と
少しの糞を垂れ流して
無残な姿態を晒すだろう

おまえの仲間である
娼婦や
上野公園の褐色のルンペン

さようなら

わるい遺伝とナイフの閃光

さようなら

優柔不断とながい気後れ

戻る   Point(2)