遺伝/
浩一
いつか必ず
どこかの見知らぬ曲がり角で
おまえはコケる
鼻血と
少しの糞を垂れ流して
無残な姿態を晒すだろう
おまえの仲間である
娼婦や
上野公園の褐色のルンペン
さようなら
わるい遺伝とナイフの閃光
さようなら
優柔不断とながい気後れ
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