独月/阿ト理恵
わたしだったらこうするを楯に突き進んだ青い時代がありました。あなたのそうするを理解できる想像力に欠けていたのです。お互いの価値観の違いを別れる理由にしてしまう浅はかさ。沈黙は心臓10センチメンタル否センチメートル下に刺さったけど、血が滲む程度のものでした。マキロンで消毒してカットバンを貼っておいたら、すぐ治りました。
アッコちゃんのコンパクトもないのにテクマクマヤコンテクマククマクマって間違えたりしたから理想の女になれなかったよ。
お互いね、ことば信じてさ、話しすることで、あなたのそう思うとわたしのこう思うのエゴを認めて、もちろんエコは含み、違うということから生まれる愛をさ、大事に育てていた
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