【 移ろい 】/泡沫恋歌
 
美しいモノが見たいというなら
それはもう美しくないかも知れない

汚いモノには目を覆いたい
だけど匂いはどうしようもない

私はたくさんの言葉を紡いできた
そこには僅かな真実があったのか
心に響く言葉をいつも探して
いくつ共鳴されたのだろうか

嘘か真実かなんてことは
その時どきの価値観で違ってくる
人も心も町の景色さえも
世界はすべからく変わっていくものなのだ

今、私がしがみ付いている
この小さな藁が
水底に沈まないという
保障が何処にある?

詩は心の吐露であり
しょせん独りごとに過ぎない
独りごとに賛同者は要らない

肩肘を張るのは止めよう!

うん そう思えば心が楽になる


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