特殊な外交/A-29
 
て、そのような特殊条項を憲法に謳う国家の外交姿勢が他のいかなる諸国家とも異質で、一般性を欠くのは、むしろ当然であろう。

したがって日本の外交は「弱い」という評価は的外れである。

自他ともに必要なのは、この特殊条項への練熟なのだ。

北方領土、竹島、尖閣、沖縄など、いずれも多種多様で複雑極まりない問題を抱えている。われわれはそうした諸問題に対し、この特殊条項がいっそう強靭で、かつ柔軟な実効性を発揮するものとなるべく、不断の修練を積まねばならない。

めんどくさいけど。


※むろん上記の「特殊条項」と自衛隊の存在は矛盾しない。自衛のための交戦はその違法性が国際社会によって阻却され得るから。
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