ラブソング/itaintme83
 
のに
君は本物の愛を伝えない
それは本物のような味がする
それは本物のように見える
けれどあの子には届きはしない
あの子はそれが偽物だと知っているから

偽の愛を噛み締めて君の心はどんどん膨張していく
この感情は本物なのに
この愛は本物なのに
それは届かない
破裂寸前の愛で君は窒息していく
朦朧とした意識の中に何を見る?

それは歪な形をしている
ラッピングすらされていない
偽物みたいな味がする
偽物みたいに見える
けれどもし君がその気ならば
あの子はそれを試してくれるだろう

それは噛み千切られる
それは蹴飛ばされる
焼かれ、切り刻まれ、あの子の心に傷を付ける
でもそれが君の愛
もし何かが足りないと気付いたら、あの子はそれを付け足してくれるだろう
その時初めて完成するのが君だけのラブソング
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