シネマレビュー「父と暮らせば」(ネタバレあります)/そらの珊瑚
 
せば……そのあとにコトバをつなげてみたくなります。
楽しいのか、切ないのか、可笑しいのか、幸せなのか、それのどれもがあてはまるようでいて、ふさわしくはない。うまくコトバがみつかりません。それを見つけるために、三度目があるような気がします。
その時、もし一人暮らしをしていたら、やはり誰かと暮らしてみたくなるのでしょうか?幸か不幸か、この年になるまで一人暮らしというものをしたことがないので、想像するだけなのですが、やはり一人はさみしいと思うかもしれません。案外もう人間はいいから、猫にしておこうと思ったりして。亡くなった祖母は生前毎日お仏壇に丸く盛った白飯をお供えしていました。祖母もまた他の人には見えない誰かと暮らしていたのでしょう。

誰かに観せてもらっている、そんな映画なのです。


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